ウナギはいつ食べたっておいしいのだ
夏も暑くなるとスーパーでもどこでもウナギ、ウナギと連呼するので食べたくなってしまうのか。
ウナギが本当においしいのは寒い季節で脂がのり身も厚くふっくらとするそうだ。
土用の丑の日にウナギを食べて精力つけよう!とは平賀源内がつくったキャッチコピーだそうだが、まんまとはめられたね。
わが家では毎月一回ウナギを食べにいくのが恒例になってまして。
たしかに寒い季節もおいしいけど夏に食べてもおいしい。1年中うまいのだ。
行く店は決まっており秩父鉄道の上熊谷駅近く、鎌倉町にある川菊という名店です。
今月も無事来れました。
日曜日だったけど。嫁のパート仕事が終わるのを待って2時くらいに行ったので待たされることはないかな、と軽く考えてました。
いやいや。
さすが人気の川菊さんですね。
この時間でも5組ほど待合所に待機しておりました。
ほどなくして名前を呼ばれ店内に。
店内には小さな滝がありその先にはドジョウたちが乱舞しております。この店はウナギの他にもドジョウとかナマズも扱っている。
小さいころはオヤジが調理したドジョウを食したこともあるがうねうねした見た目が苦手で長じてからは一切口にしていない。
ドジョウ一匹でウナギと同じくらい栄養価があるといいますが。
さて、うな重がやってきました。
蓋をあけるときのわくわく感。
いつも通りのおいしそうなウナギ。
見ただけでやわらかくふっくらしているのが分かります。
イギリスあたりでもウナギは食べられているみたいですね。前にテレビで見たんですが下処理をほとんどせずに煮込んだだけのいかにもマズそうな料理でした。
グルメリポーターもはっきり不味いと言ってたなあ。
比べるまでもないが日本のウナギは丁寧に処理されて職人ワザで焼き上げていますので口にしたときの触感が芸術的においしい。
日本に生まれてよかったなあ、と思う瞬間です。
小鉢のぬか漬けも手を抜いてません。こういうところでお店の姿勢がわかりますね。
ただ前は肝吸いだったのが今は普通のお吸い物になってしまったのが残念ですがウナギもかなり高騰してますから仕方ないですね。
まあ、そのおかげで肝焼きがいつでも注文できるようになったのは良かった。前は度々品切れになってましたから。
お値段も良心的です。
いつも嫁が会計してるので正確な値段はわかりませんがうな重のいちばん上のが2800円ほど。
銀座のデパートとかで頼んだら6~7000円はしますからね。
自宅でやってるみたいだから固定費もかからないんでしょうね。
もちろん営業努力もあるのでしょう。
本日も笑顔がこぼれながら店を後にしたぼくと嫁です。
川菊さん、来月もまたお邪魔しますね。
星川通りにはコイが泳いでいる!?
川菊さんを出て少し歩くと星川通りがある。かなり大きな通りで中央に水が流れている。
もとは荒川が氾濫してできた「玉の池」から湧き出た清流が源だそうだ。
両脇は遊歩道になっていてベンチや東屋もある。
のんびり腰かけながら水の流れに目をとめコイにエサをやる。はずだが生憎ぼくはついぞコイを見たことがない。
いないんじゃないの?
エサも売ってたりするが怪しいもんだ。
ただ景観はなかなか風情があってよろしい。
即物的なぼくもここに座ってぼんやりとこれからのことを考えたりする。
なぜなら現在無職なので。
自分で言うのもなんだけど35年以上よく働きましたよ。
家にいる時間もあまりなかった。嫁には「母子家庭か!」と愚痴られたこともあります。
ここ何年か母親も亡くなり自分の体調もよくなかった。
ちょっとゆっくりしたくて依願退職しました。
幸い何年かは無給でも食っていけるだけの蓄えもあるし退職金も思っていたよりいただけました。
失業保険もけっこうな額が支給されて気持ち的にもラクになりました。
あと何年生きるのかわかりませんがこれからは自由にやっていきたいと考えたりします。
同時にぼくは母親の死についてたくさんの後悔があるのです。
これを清算する形で人生を送りたいと思うようになりまして。
ぼくに何ほどのことができるのかわかりませんが考える時間はたくさんあります。
人生は短いけど毎日はうんざりするほど長いからね。